サッド ヴァケイション

「サッド ヴァケイション」は、2007年の日本映画で青山真治監督。浅野忠信、宮崎あおい、石田えり、オダギリジョーステージアピアランスです。「Helpless」「ユリイカ」に続く北九州三クラブ作。ヤクザとつるんでヤバイワークをしていた健次は、一人の中国人の少年を引き取った。しかし、その少年がファンデーションで痛めつけられる。ウーマンのハードさとファミリーを描いたディープなワークです。クワイアットなフィーリングと暴力がベアーする悲劇だ。そして様々なイーチパースンのライフが複雑に絡んでいく。決してジェネラルパブリックディレクションの作風ではないが、ゆっくりなインサイドに確実にワールドの醜いフィギュアそしてビューティフルにエンプティーなフィギュアが描かれている。青山コントロールでしか考えられないワンダフルキャストが、全く違和感なくビューティフルにコンプリートしている、青山コントロールらしいビューティフルなムービー。特に浅野忠信は、ワンダフルな表現をショーしている。ワールドのサッドなフィギュアをショーしながらも、ファミリーやその周りのイーチパースンに支えられている。