米メディア・娯楽大手、映画とDVDで稼ぐ

 米メディア・娯楽大手のウォルト・ディズニーとニューズ・コーポレーションは7日、2006年10―12月期決算を発表した。映画の興行収入やDVDソフト販売が好調で、両社の営業利益はディズニーが前年同期比44.6%増、ニューズが同24.3%増と大幅に伸びた。

映画が不振のタイムワーナーは同3.6%増にとどまった。各社のテレビ放送事業は広告収入が伸び悩んでおり、今年も映画事業が全体の収益を左右しそうだ。

 【ロサンゼルス=猪瀬聖】米ウォルト・ディズニーの10―12月期決算は、売上高が前年同期比9.8%増の97億2500万ドル、純利益は同2.3倍の17億100万ドルとなった。新作DVDのヒットが増益要因。保有していたケーブルテレビ局と雑誌出版社の株式の売却益も全体の利益を押し上げた。

 テレビ、映画、テーマパークの主要3部門のうち特に好調だったのは映画部門で、営業利益は前年同期比4.7倍の6億400万ドル。劇場ヒット作「カーズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のDVDの売れ行きが好調だった。

日本経済新聞 - 2007年2月7日