楽天と共闘も…TBS株主、ABCマート思惑は?


 靴販売大手「エービーシー・マート」(東証1部上場)会長の三木正浩氏(51)の関連会社がTBS株の5%強を取得していたことが1日、分かった。取得額には約254億円を要したとみられる。TBSをめぐっては、同社株を19%強保有する楽天(三木谷浩史会長兼社長)と資本・業務提携の交渉中だが膠着状態に陥っている。そんななか、突如浮上した三木谷ならぬ三木氏。狙いは、どこにあるのか。

 TBS株を取得したエービーシー・マートの関連会社は三木氏が経営する「イーエム・プランニング」。エービーシー・マートの大株主で、不動産売買や経営コンサルティングが主力事業とみられるが詳細は不明だ。

 イーエム社は、TBS株の5.05%にあたる960万5700株(発行済み株式総数は約1億9000万株)を取得したことを受けて11月30日、関東財務局に大量保有報告書を提出した。

 取得する際に要した約254億円は借り入れでまかなったとみられる。

ZAKZAK - 2006年11月30日