立喰師列伝

立喰師列伝は、押井守監督。吉祥寺怪人、兵藤まこ、石川光久、声の出演。屋台などで、店主にむかってもっともな話をして食い逃げをする職業をを立喰師と呼んだ。その者たちの物語。押井守の連載小説の映画化。これほど映画監督の好き放題に作った映画はないかもしれない。なんとなく立喰師という職業がわかるが、それ以上はもはや言葉遊びのような台詞と、ブラックユーモア的な新感覚アニメーションが延々と流れる。ある意味、押井守という人物の大きさや難解さを感じさせるものだし、昭和の仁義の雰囲気が伝わってくるが、単調なので賛否が分かれるところ。単語の出てき方や言葉の流れは、非常に凄い。言葉のセンスは今までみた映画では一番いいかもしれない。しかし、映画全体としては難しいところ。世界的なクリエイター、押井守の才能の一端を感じさせる不思議な作品だ。