米映画大手5社が勝訴 違法DVDに賠償命令

 新華社電によると、コロンビア・ピクチャーズなど米映画大手5社が、無許可で映画DVDを販売した中国の2社を訴えた著作権侵害訴訟で、北京市第二中級人民法院(地裁)は18日、米側の主張を認め、侵害行為の停止と16万4000元(約246万円)の賠償を命じる判決を下した。

 中国では、映画などの違法DVDが横行しているが、審理が長期化することが多く、欧米企業が裁判に訴える例は少なかった。今回は提訴から3カ月余りのスピード判決。知的財産権の保護に対する取り組み強化をアピールしたものとみられる。

 米映画大手5社は、「宇宙戦争」など映画16本のDVDが無許可で販売されたとして提訴。映画1本につき50万元(約750万円)強の賠償を請求したが、判決は「(請求額は)高すぎる」として、一部の認定にとどめた。(北京 時事)

フジサンケイ ビジネスアイ - 2006年12月19日