オリジナルの婦人靴、ネットで販売 神戸の主婦が起業


 足が大きい女性のニーズに応えたい-。神戸市須磨区白川台の主婦・長谷田(はせだ)伊弘予(いくよ)さん(46)が、大きめサイズのオリジナル婦人靴専門の通販サイトを開いた。バスケットボールに打ち込む長女(17)の靴探しに悩んでいたことから一念発起。長田のケミカルシューズメーカーと協力し、神戸商工会議所の支援も得て起業した。「靴探しに悩む人は多い。いい品を安く提供したい」と意気込む。(原田大介)


 長谷田さんにとって長女の靴探しは苦労の連続。大きいサイズでは運動靴はあるが、おしゃれな革靴などはなかなか見つからない。神戸や大阪の店を探し歩いたが、「高いものが東京の一部店舗で売られているくらい」と嘆く。

 「普通の靴が履きたい」という娘の願いに応えようと、自分で作ることを決意。知人が長田の靴メーカーのデザイナーだったことから試作と製造を依頼した。また通っていたパソコン教室でウェブデザイナーを紹介してもらい、サイトも制作した。

 七月末には念願の試作品が出来上がり、九月には製品も完成した。

 サイト名はバスケットボールのシュートの種類から「れい☆あっぷ」とした。そろえた婦人靴は八種類で色合いも多彩。サイズは25・5-27センチ。靴ひもにも工夫しており、足幅に合わせて調節できる。裏には滑り止め加工もされている。値段は一足一万二千八百円。

 「商売は素人」なので、実務面では神戸商工会議所が経理や税務の専門家を紹介するなどでバックアップしている。拠点は自宅だが、神戸市長田区久保町の商業施設「アスタくにづか」内でチャレンジショップが集まる店舗「テイク・オフ」にも商品を置いている。

 現在、春夏物の新作も開発中。長谷田さんは「大学や実業団のスポーツ選手への営業など、販路を広げていきたい」と話している。

 アドレスはhttp://www.reiup.com/

【写真】大きめサイズの婦人靴を紹介する長谷田伊弘予さん=神戸市須磨区白川台7の自宅

神戸新聞 - 2006年11月13日